でも、そうした講師にとって厳しい環境がホスピタリティの元になっていると考えると、複雑ではあります。
今日はJECCAの秘密を聞いてしまいました。JECCAのことですから、もはや私は驚きませんけれど、おそらくそれが口パク霊の正体かもしれません。
ぜんぜんパロッツ君と関係ないのですが、emgoldexというものの仕組みを考えていたので書いておきます。
これは金の共同購入という名目のねずみ講まがいのものです。これがねずみ講という言葉の定義に一致するものかは知りませんが、そういうのに似た仕組みのものです。ちなみに私は今、言葉の定義には興味ありません。
最初に540ユーロ支払って参加した後、二人の紹介者を出すと3500ユーロもらえることになっています。
実際は、2人の紹介者を出しただけではもらえません。2人参加しただけでは1080ユーロの収益しかありませんから、当然3500ユーロは払えるはずがありません。
参加すると、まず15人で構成されるテーブルと呼ばれるところに配置されます。そのテーブルにはレベルが1から4まで4段階あり、レベル1は8人、レベル2は4人、レベル3は2人、レベル4は1人となります。始めた時はレベル1に配属されます。
テーブル
レベル1 D01 D02 D03 D04 D05 D06 D07 D08
レベル2 C01 C02 C03 C04
レベル3 B01 B02
レベル4 A01
上のA01～D08までがテーブルを構成する15人です。
D01はあなたです。最初はレベル１にいるとします。
ここで、レベル1の8人が全員新たに2人ずつ勧誘すると、全員のレベルが一段階上がります。
レベル2、3、4の人は以前レベル1だった時に、すでに2人を勧誘しているので、新たに勧誘する必要はありません。
この時、レベル1の8人が2人ずつ勧誘したのですから、新人が16人増えます。それをE01～E16とします。
テーブル１
レベル1 E01 E02 E03 E04 E05 E06 E07 E08
レベル2 D01 D02 D03 D04
レベル3 C01 C02
レベル4 B01
テーブル２
レベル1 E09 E10 E11 E12 E13 E14 E15 E16
レベル2 D05 D06 D07 D08
レベル3 C03 C04
レベル4 B02
あらたに加入した新人16人を迎えて、全員のレベルが上がり、テーブルが2つに分割されます。
D01であるあなたはレベル2に上がって上側のテーブルに属しています。
そして、またあなたのテーブルのレベル1の8人が、それぞれ2人を勧誘すると、あなたはレベル3になり、その次のテーブルで、また新人8人がそれぞれ2人を勧誘するとレベル4になります。最後、レベル4になった時、その時の新人8人がそれぞれ2人を勧誘できた時、あなたはテーブルから卒業して、3500ユーロもらえます。
あなたが3500ユーロもらうまでの過程で、少なくとも合計64人の新人が加わっています。あなたがテーブルから抜けて3500ユーロもらうまでに、一緒のテーブルに属するメンバーで、協力して参加者を集めないといけないことになります。
新しく参加する人が、テーブルを抜ける人の報酬を支払っている構図になっていて、さらに運営会社の取り分もあるのですから、全体として、運営会社の儲けをだすために、無意味にマネーをグルグル回しているだけです。
参加するための初期費用も安いものではありませんし、参加者はネズミ算式に倍々で増えていきますから、あっという間に広がって、そう簡単に新規参加者を誘えるとは思えません。最後に飽和した時には、大多数の人が報酬をもらえずに終わります。
JECCAによると、フィリピンでは今、こうしたものがいくつもあるそうです。
YSSAがやっているのは途上国向けの小額のもののようですが、彼女たちにとっては小さい額ではないはずです。大人の日本人でも安いとは言えませんし、私は助けませんよ。
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